これまで【各PART 7回分】 + 【PART5補足1回】にわたってPART別の頻出パターンやその対策を一緒に見てきました。
パターンがあるTOEICだからこそ、パターンを事前に把握していること、対策していること、心構えしていることは本当に強いです。
今回は、「どのように取り組んだら そのPARTに対応できる英語力が上がってスコアに反映されるのか」という学習法をまとめています。
大事なのはPARTごとの取り組み方を学ぶこと、真似ること。参考にしてみてくださいね。
TOEIC PART1|ディクテーションで聞き取りの力をあげる
リスニングの力は集中して聞いた英文の量が関係する
①4つの文章が完璧に聞き取れるまで何度も聞き直す
②4つの文章全文をディクテーション(書き取り)する、何度も聞き直して構わないので全部聞こえたままに書き取る
③自分の限界まで書き取りができたら、英文をみて答え合わせをしてみる
④知らなかった単語、知っていたけど聞き取れなかった単語は確認して覚える
※限界まで聞いてもわからなかったところは自分の弱点部分。ここでしっかりと自分の弱点を埋める作業がスコアアップに繋がるので重要です。
【ディクテーションのメリット】
①集中力がつく
→ 書き取りモードになると集中して聞くことができる。集中せざるを得ない状況に自分を強制的に追い込める
②細かい部分を聞き取る姿勢ができる
→ 今までなんとなく逃していた細かい部分、助動詞の違いや前置詞の発音等、書いた文字と実際に聞こえたものの相違がわかるようになる
TOEIC PART2|ディクテーションで正しい発音を確認、覚える
出だしが重要なPARTだからこそ、正しく聞き取る力の向上が必要
①設問の文章が完璧に聞き取れるまで何度も聞き直す
②全ての文章全文をディクテーション(書き取り)する、何度も聞き直して構わないので全部聞こえたままに書き取る
③自分の限界まで書き取りができたら、英文をみて答え合わせをしてみる
④知らなかった単語、知っていたけど聞き取れなかった単語は確認して覚える
※限界まで聞いてもわからなかったところは自分の弱点部分。ここでしっかりと自分の弱点を埋める作業がスコアアップに繋がるので重要です。
◆ PART2は出だしに注意、疑問詞が何が問われているかのキーポイント
→ WH疑問詞とそれに続く動詞とのリンキングで聞き取れず、パニックになりやすい
例)「When is 〜:ウェン イズ」とは発音されない。「ウェニズ」のように連結した別の音になる
◆ ディクテーションをすることで自分の今まで思っていた発音と実際の発音の相違を修正でき、次から正しい発音が聞き取れるようになる
TOEIC PART3 / PART4|シャドーイングを完璧に仕上げて英語力を底上げする
※暗唱ではないことに注意!聞こえてくる英文の音と意味を捉えながら 後に続いて真似ることが大切
【学習の手順】
①問題を解いて、聞き取れない部分があれば何度でも聞き直す
②限界まで聞いたら、本文チェックをして英文の意味、単語の意味等、隅々まで確認
③(ディクテーションができれば理想的)
④シャドーイング
※ディクテーションをすると時間がかかるため、代わりにシャドーイングを完璧にする

シャドーイングにより、「音声への集中力向上」「正しい音声と自分の間違っていた認識の修正」が期待できます!コレは聞き取る力が劇的に変わります!がんばりましょう!
※限界まで聞いてもわからなかったところは自分の弱点部分。ここでしっかりと自分の弱点を埋める作業がスコアアップに繋がるので重要です。
シャドーイングで英語力のレベルを1段上げるために必要な量は?
◆ 模試もしくは本番 の長文リスニング(PART3:13セット + PART4:10セット)を3回分、シャドーイングで完璧に仕上げると、レベルが1段あがり英語力の底上げがおこる
※完璧なシャドーイングを数回したところでは何にもならない、ある程度のまとまった数をこなす事が必要
聞こえてくる英文を きちんと音で追いかけることができ、意味も理解しながらシャドーイングできている状態。※シャドーイングの再生速度はゆっくりでもOK
シャドーイングの応用|短期記憶力を上げる練習法
◆ シャドーイングという学習自体に慣れてきたら、英文音声を当事者意識をもって聞く練習も取り入れてみると更に効果的!
例)文章にツッコミをいれる、共感する、イメージを思い浮かべる 等
流れてくる音声に対して当事者意識をしながら、イメージしながら聞けるようになると短期記憶力があがり、長文音声をおぼえておけるようになるので 設問を解くのが楽になる
【試験本番でPART3&4問題を聞く姿勢】
聞くことに集中し、本文全文を徹底的に聞く姿勢で話の流れにのる
※先読みした設問の関連部分だけ聞き取るような姿勢だと失敗するので注意
【絶対オススメ】本番のリスニングに強くなる!普段から問題演習で取り入れたい工夫2点
◆ 問題を解く際にはヘッドフォンは絶対に使用しない!
→ 試験本番は受験生が多くいる大部屋で行われ、ヘッドフォンを介したクリアな音声はありえません。出来るだけ周りの音もある中でも聞き取れる慣れと集中力を普段から訓練しましょう!
◆ 問題の読み上げ速度は1.2倍速で練習
→ 試験本番は緊張でいつもどおりの力が発揮できない人がほとんどです。普段1.2倍速でリスニングに慣れておくと、本番音声が気持ち少しゆっくり聞こえます。本番で自分をリラックスさせてあげられることは、とても大切なポイントです。

これらは私自身が実際に受験を繰り返す中で痛感し、学んだリスニングへの取り組み方。1.5倍速でもいいですが、ナレーターの方の声色や雰囲気も残しつつ、普段よりも少し早くなる1.2倍速がオススメですよ。
TOEIC PART5|英文法で出てくる表現は暗記ではなく理解する
◆ 英文法で出てくる表現は暗記ではなく理解するように取り組む
例)頻出表現の「Should you have any question〜?」 を丸暗記するのではなく、仮定法倒置が入るので「if」が省略、「should」が前に出る、、、というように丁寧に理解していく
「理解する」とはどの程度?
◆ 同じ問題を見直したときに、その文法知識や語句などの解説を自分で正しく再現できるレベル
→ 誰か他の人に説明できるくらいまで自分の言葉に落とし込めていれば完璧
英文法力を1段上げるために必要な量は?
◆ 1回あたり30問のPART5の問題を模試または過去問 を10回分(計300問)丁寧に理解しながらやってみると点数に変化があらわれレベルが必ずあがる
※文法関連は やみくもにただたくさん問題をこなしても点数が思うように伸びない分野なので真摯に向き合うことが大切。

ある程度の量(スタディサプリTOEICでは試験10回分)、丁寧に取り組んだ後に文法知識がついた状態で たくさん量をこなし様々な問題に出会うことは有意義ですよ!まずはベースとなる知識を固める作業を大切にしましょう。
TOEIC PART6|文法を理屈で理解し、構文を意識して音読をする
PART5とPART7のミックスがPART6なので、それぞれの学習法をあわせて行う
◆ PART5同様「文法を理解し解き方を体得して理屈で考える」のと同時に、PART7同様「長文問題として構文を意識しながら内容を捉えて音読を繰り返す」
→ PART6の勉強法がPART5にもPART7にも活かせるので丁寧に手を抜かず勉強することが大切
短い長文のなかに4つの空所があり、得点の効率が良いPARTなので解けるようになれば点数がぐっとあがる美味しいPART
TOEIC PART7|本文を徹底的に精読し、音読を繰り返して仕上げる
精読(英文解釈)することで英語の理解が深まり、英語力があがる
◆ 主語、述語、関係詞等しっかり意識しながら構造をつかみ、なおかつ出てくる語彙まで完璧にチェックする
◆ TOEICは同じパターンが使い回され、同じような英文、設問、かたちが繰り返し出る。だからこそ精読し、語彙等もチェックしておくことで次に活かせる

「精読」と反対の「多読」「速読」「スキャニング」は精読を徹底的にしたあとに、試してみる程度で捉えておくと良いですよ。英語力がある程度ある人がテクニックとして使用する分には使えますが、※「英語力自体をあげるための方法ではない」ことを理解しておきましょう!
音読を繰り返すことで「英語を英語で理解する力」がつく
具体的な音読の方法や効果については「【TOEIC雑記】長文問題はスキャニングとスキミングで解くほうが良い?それとも全文読破で解くべき?」という記事内で触れていますので興味がある方はこちらもあわせてチェックしてみてください。
「英語はスポーツと同じで繰り返すことが大切」「音読しない長文は身につかない」とTOEICスペシャリストの関先生は神講義の中で断言しています。
「精読後、同じ英文に何度も繰り返し触れてるうちに日本語を介さずに英語のまま理解できる」ことが音読の最大の効果です。
英語力の底上げをしてスコアアップに繋げましょう!
まとめ
【TOEIC PART別 攻略法 学習方法編】 ◆ TOEIC|PART1|ディクテーションで聞き取りの力をあげる -リスニングの力は集中して聞いた英文の量が関係する ◆ TOEIC|PART2|ディクテーションで正しい発音を確認、覚える -出だしが重要なPARTだからこそ、聞き取る力の向上が必要 ◆ TOEIC|PART3 / PART4|シャドーイングを完璧に仕上げて英語力を底上げする -シャドーイングで英語力のレベルを1段上げるためには過去問/模試3回分 -シャドーイングの応用|当事者意識で短期記憶力を上げる ◆ TOEIC|PART5|英文法で出てくる表現は暗記ではなく理解する -再度解き直した時、文法知識や語句などを自分で正しく解説できるまで理解を高める -英文法力を1段上げるために必要な量は過去問/模試10回分の問題量 ◆ TOEIC|PART6|文法を理屈で理解し、構文を意識して音読をする -PART5とPART7のミックスがPART6なので、それぞれの学習法をあわせて行う ◆ TOEIC|PART7|本文を徹底的に精読し、音読を繰り返して仕上げる -精読(英文解釈)することで英語の理解が深まり、英語力があがる -音読を繰り返すことで「英語を英語で理解する力」がつく
※スタディサプリTOEICはあくまでこれらの学習を楽に実行するための手助けツールです。各PARTの対策学習は 参考書を使って自分自身でやる場合でも同じです。
おまけ|【参考】「スタディサプリTOEIC 」では実際に問題にどのように取り組んでいるの?
スタディサプリTOEIC は、上記の学習方法を誰でも手軽に実行させるためのコンテンツ化が徹底されています。受講生は各PARTの学習のたびにこれらの対策学習を繰り返すことで英語力アップを実現させています。
※ただしスタディサプリTOEICはあくまで学習を容易にするための道具なので、問題の取り組み方を自分自身で実践できれば同じような効果が得られるはず。具体的な取り組み方の流れも参考に載せておきます。
① まずは(アプリ/ PCのコンテンツで)問題を解く
→ 実戦ベースで学習することで 問題感覚、解答時間感覚を養うことができる
② 問題は一問一答形式ですぐに(自動)採点
→ 自分の間違った箇所や弱い点がすぐに確認
③ 解説講義や単語チェック、ディクテーションやシャドーイングといった該当PARTに沿った学習(コンテンツ)にすぐ取り組む
→ 自分がなぜその解答をしたのか原因が新鮮なうちにミスを徹底的に修正
(紙ではなく)コンテンツで問題を解くことのメリットは、各問題に現実的な解答時間が設定されているので試験本番の時間配分感覚も得られますし、なによりも自分が間違った弱点箇所をすぐ確認、しっかりと修正して次の問題に進めることでした。
ちなみに他の記事で書いてますが、私は試験本番以外でTOEIC問題を2時間通しで解いたことは1度もありません。理想は時間感覚を得るために練習でも本番同様に時間を計って解きたいところですが、忙しくてまとまった時間がとれないのも現実。スタディサプリTOEICでは全ての問題に現実的な解答時間設定があるので、演習を繰り返しながら時間感覚を掴んでいました。
※学習にまとまった時間がとれない人ほど、「このPARTの設問には何分かけられるのか」を細かく意識して取り組むと良いですよ!オススメです!
試験本番以外でたくさん間違いを見つけられることはラッキーです。だって本番ではないのですから。できるだけたくさんの間違いや思い違いを見つけて修正していくことはスコアアップに確実に繋がります。

「問題を解く」のは単なる事前準備、その後の「間違えた問題に真剣に向き合って取り組む」事がスコアアップの鍵ですよ!
スタディサプリTOEIC 推奨学習スケジュール
【スタディサプリTOEIC 推奨学習スケジュール】
【初級者向け学習法】
・英語に苦手意識がある ・TOEICスコア600未満

【中上級者向け学習法】
・英語力に自信がある ・TOEICスコア600以上

※いずれも英単語学習は開始から試験直前まで継続してずっと学習します。初級者さんは英単語と並行して基礎英文法を最低限固めるところから入っています。
上記がスタディサプリTOEICで推奨されている学習スケジュール。圧倒的な受講生数、実績データからも学習効果の再現性を期待できる順序ですので、学習計画の参考にしてみてくださいね。
参考資料
【スタディサプリTOEIC】
英単語、英文法、PART別の対策、過去問までTOEICのすべてが詰め込まれた最強アプリ
この記事は関正生先生の神講義授業を受けて執筆しています。
スタディサプリTOEIC
@eigodekaiwa
