対象物の「前に置く」ことで対象物の位置や動きを示すことができる「前置詞」
訳は多岐にわたっても、核になるイメージをおさえておけば知らない表現が出てきても想像することができるようになりますよ。
今回は「BEFORE」さっそく見ていきましょう。
前置詞「BEFORE」の核イメージ
前置詞「before」の核イメージは「(順序が)前」

「〇〇の前」と順序関係で表現することで対象物の時や出来事の順序を示します。
核イメージから派生した意味・使い方
さまざまな「順序」を表す前置詞「before」
Wash your hands before eating dinner.
例)夕食前に手を洗ってね。

「dinner:夕食」と「wash your hands:手を洗う」ことは同時ではなく、時間差で順序が発生してますね。
It’s always darkest before the dawn.
訳)夜明け前がいつも一番暗い。

「明けない夜はない」ということわざの英語版がこの文です。
夜は必ず朝を迎えます。
今とてもつらくても、事態は確実に動いていく、いつか好転するよ、という意味ですね。
「dawn:夜明け」と「darkest:最も暗い」時には時間差があり、順序が発生してますね。
Health comes before everything else.
例)何より身体が大事だ。

「everything else:すべてのどんなもの」の前に「Health」がきます。
⇛ 「健康が優先」ということですね。
「everything else」と「health」に時間差の順序をつけることで優先順位を表してますね。

「順序」といわれても迷いますよね。前後するものにほんの僅かでも時間のズレがあることが「順序意識」のポイントですよ。
例外的に使う 前置詞「before」
通常、場所を表すために使われない「before」だからこそ、例外的に使われるとき、話者の「驚き」や「注目してほしい強い意識」を表現できます。

英語の倒置文なども通常の文の並び構造をわざと崩すことで、強い感情や意図を表現します。それと同じですよ。
There was a traffic accident yesterday before my house.
例)昨日交通事故があったんだ、僕の家の前で。


この「before my house」の「前」という表現には 時間軸が発生していないのがわかります? 順序意識がないのに使われた特別な「before」です。
物理的な位置関係の「前」表現|群前置詞「in front of」
2語以上からなり、前置詞との働きをするものが「群前置詞」
順序意識のない漠然とした物理的な位置関係の「前」表現したいときには群前置詞「in front of」を使いましょう。

He cut in front of me.
訳)彼は私の前に割り込んだ。

There is a rice field in front of her house.
訳)彼女の家の前には田んぼがあります。

まとめ|前置詞「before」
前置詞「before」の核:順序意識に基づく「(順序が)前」

【前置詞「before」と対になる前置詞「after」】
核イメージをしっかりと押さえ、そこからの派生パターンの傾向を捉えましょう。

「出勤前に店に立ち寄る」「寝る前に歯磨きをする」「何よりもまず〇〇をする」、、、大抵の物事には順番が発生しているので「before」を使うと情景がイキイキしてきますね。
参考書籍
前置詞を楽しく学ぶ、おすすめ書籍。
@eigodekaiwa
