対象物の「前に置く」ことで対象物の位置や動きを示すことができる「前置詞」
基本は名詞類(名詞、代名詞、動名詞)の前に置くものと考えて大丈夫。

例外もたまーにありますが、品詞こそ名詞でないだけで いずれも名詞的な意味で使われる場合に前置詞に付きます。 例)until recently(形容詞):最近まで
訳は多岐にわたっても、核になるイメージをおさえておけば知らない表現が出てきても想像することができるようになりますよ。
今回は「AGAINST」さっそく見ていきましょう。
前置詞「AGAINST」の核イメージ
前置詞「against」の核イメージは「向かいあう力」

コアのイメージとそこからの派生方法をイメージできるようになると、自分が使える表現が一気に増えます。新しい熟語もイメージが結びつきやすく、覚えやすくなるので、コアイメージを大切にしながら派生した意味を見ていきましょう!
核イメージから派生した意味・使い方
「向かいあい、双方からグッと力がかかっているイメージ」を持ちながら派生した意味を見ていきましょう。
「力がかかっている」を表す前置詞「against」
He forced me against the wall.
例)彼は私を壁に押し付けた。(彼は私に壁ドンした)


「壁ドン」は壁に対して力をかけている、そして壁からも押し返しの力を受けているので「against」を使って表現できるんですよ。
A cat will rub her head against you.
例)猫が頭をすりつける。


「頭をこすりつける」行為はグリグリと力をかけているイメージをもつと良さそうですね。単に触れている「接触のon」とはイメージが少し変わりますよね。
「反抗・反対」を表す前置詞「against」
「向かい合う力」から派生して「ぶつかり合う」イメージ
Are you for or against the plan?
訳)あなたはその計画に賛成ですか、反対ですか。


「for:賛成」「against:反対」でよく使われる表現です。
The dog guarded the house against stranger.
例)その犬は見知らぬ人からその家を守った。


「The dog guarded the house:そのいぬが家を守った」のは見知らぬ人に対してですね。
「備える」を表す前置詞「against」
「ふりかかる災難や万が一の事態」に向かい合うために「備える」イメージ
She secured himself against the cold.
例)彼女は防寒の準備をした。


「She secured himself:彼は自分の身を守った」のは寒さに備えて、寒さに対抗して、ですね。
You’d better provide against an earthquake.
例)地震の備えをしておいたほうがいい。


「provide against」は「(将来起こり得る悪い事)に備える」という有名な表現です。「provide for」は同じ「備える」という意味ですが、こちらは一般的な備えで悪い事態に限りません。
まとめ|前置詞「against」
【派生イメージ】
・「力がかかっている」を表す
・「反抗・反対」を表す
・「備える」を表す

核イメージをしっかりと押さえ、そこからの派生パターンの傾向を捉えましょう。

記事では大きな派生の意味を捉えましたが、向かい合う2つの力から派生して「対照」、2つの力がぶつかることから「接触」というように意味はどんなふうにも派生して広げていけます。大切なのは「向かい合う力」というコアイメージです^^
参考書籍
前置詞を楽しく学ぶ、おすすめ書籍。
@eigodekaiwa
